◆戸山原古墳1号墳(とやんばるこふん1ごうふん) 憧れていた古墳


◆戸山原古墳1号墳(とやんばるこふん1ごうふん)

先にお断りしておきます。愛ゆえに長いです…。

田川郡川崎町安眞木(あまぎ)にある戸山原古墳。
今でこそ遠賀川流域の古墳一斉公開で公開されるようになった古墳ですが、ここは過去地震で石室が崩れ、後に修繕された古墳です。

直径は15mほどなので大円墳とも言えない円墳で、装飾があるわけでもなく石棺や石屋形があるわけでもありません。

しかし!!
ここはわたしと友人(古墳仲間のMさん)が憧れ続けた古墳でした。今ではお気に入りの古墳です。
ここは、住民の力で蘇った古墳なのです。

古墳めぐりをはじめて、公開日なるものを知ってから欠かさず参加していましたが、公開予定の古墳の一覧ではいつも「戸山原古墳は今年は公開しません」でした。

2013年にはどうしても見てみたくて公開されていないのに行ってみたほどです。

当然そこはブルーシートとロープで入れません…。前の道路から必死にカメラで様子を撮影しました。目の前に石室があるのに見られないこのもどかしさ…。

雨が降っていました。Mさんと二人で古墳を前に立ち尽くし、何も変わらないのにただ眺めて…。

 

それから2年後のある日、公開日が近づいてきたので情報収集をして順路を決めていたら…。
「戸山原古墳は今年は公開しません」の記述が…ない!!
その記述がないことに友人と二人欣喜雀躍し、すぐに川崎町教育委員会に真偽の程を確かめました。
電話で問い合わせたら確かに公開するとのこと…!!

2015年春の公開日は『国指定特別史跡・王塚装飾古墳(おうづかそうしょくこふん)』さえも後回しにして戸山原古墳を1番に持ってきました。
誰よりも早く行ってやると朝早くに張り切って友人と家を出ました。

…ところが。
現地に行くと職員さんはいないのに先客がいらっしゃるという謎の状況。
最初はその先客のお二人が職員さんかと思いましたが、車を降りてすぐにその方々から「スタッフの方ですか?」と話しかけられ『あ、この方もお客さんか…!』と気が付きました。

「負けた」という気持ちと「公開は?」という混乱でおかしくなりそうでした。
土曜日なので川崎町教育委員会に電話しても守衛室に繋がり「あれ?公開するはずですけど…」とだけ…。
やっぱり公開はするんだよね??

とにかくここに止まっていても仕方ないと、自身の足で答え探しに向かいました。
だって確かに黄色いのぼりに「戸山原古墳公開」ってありましたもの!!

実はこの2015年春は、戸山原古墳は戸山原古墳でも、一本下の道にある「戸山原横穴墓」の公開と現地説明会でした。

つまり雨降りしきる中遠目に眺め続けたあの古墳では無かったのです。
もちろん参加しましたが。
嬉しさ半分悔しさ半分です。

 

しかし!

神は私達を見捨てなかった!

同年、2015年の10月!

念願かなって戸山原1号墳に入ることが叶ったのです…!!
今度こそ、雨の中見つめたあの円墳の中へ!

ききききれいに整備されているうえにのぼりが出ているうぅぅ!

 

石室の中へ…いざ!!

前室・玄室からなる複室構造の横穴式石室…!!

の玄室ですね~ここは!!

どうしてこのサイズの古墳というやつは居心地がいいんでしょう?

 

翌2016年4月。石室入口。↓

ああ…天気が良い…。

2016年10月はヤマメを焼くイベントが!この時わたしが食べたヤマメは子持ちでした☆↓

 

翌2017年の4月はとある理由で戸山原には行かず…。

2017年10月。もちろん参加~。そしてまたヤマメ!

開口部から玄室。

以前と下に敷いてあるすのこが変わっているのがお分かりでしょうか?!

地震でまた石室の石が一部落ちたそうですが、それは放置されていました。
やーー!もう崩れないで!!

最後になりましたが案内板~

 

行きすぎかもしれませんが、2013年に雨の中悔しい思いをして見つめた古墳です。
住民の力で蘇った古墳です。
何よりとても素敵な場所です。案内してくれる職員さんもとても面白いです!!

愛する古墳、戸山原古墳でした☆

 

〒827-0001田川郡川崎町 安眞木

 

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